おさむくんのホームページ
2003/05/31
台風４号。帰る。
台風だから帰るのではなく、予定で帰るのです。
朝は台風で大雨、７時半ごろまでけっこう強い雨が降っていた。
７時近くに蔦廼家旅館を出る。７３５０円。
７時２２分、ＪＲ伊予土居駅から電車に乗り、岡山に向かう。まだ、雨が強く、ダイヤが不安だ。
だんだん、晴れてきて、車掌さんがダイヤが正常に戻ったことを知らせてくれた。とにかく、帰れそうだ。
東海道線に入ってから、外人さんの隣りへ座らせてもらった。
座ったと同時に上に置いて菅笠を見て、「あの帽子はなんて言うのですか？」と聞いてきた。
「菅笠というんです」と答えたら、ここに字を書いてください。と紙を渡された。
紙に書いてあげたら、電子辞書で引いていた。
それから、電子辞書で「へんろ」「じゅんれい」などを引いて、私に「あなたは修行者ですか？」と聞かれてしまった。私は「一時的な」と答える。
彼は演劇だか何かをやっているらしく、台本を一所懸命（一生懸命？）暗記していた。台本の中に「おつう、おばば、さすけ、こじろう」などの台詞が載っていた。そして、こじろうのところに蛍光ペンで塗りつぶされていた。
私「宮本武蔵ですか？」
外人さん「ええ」
私「佐々木小次郎をやるんですか？」
外人さん「そうです」
彼の容貌は、今、大河ドラマでやっている武蔵の佐々木小次郎をそのまま外人化した感じである。松岡昌宏という役者だったかな。検索してみたら松岡昌宏はトキオのメンバーだった。
それから、台本を見せて、ここを関西弁にするにはどう直せばよいのかと相談されたりした。
しばらくして、外人さんがハガキを見せてくれた。
「瀬をはやみ、岩にせかるる滝川の、われても末に逢はむとぞ思ふ」
読めるけれど意味は分からないと話したら教えられてしまった。
意味：岩をかみ、ほとばしる急流。滝の早瀬は岩にせかれ、しぶきをあげて分かれる。僕と君も今はせかれて別れても、必ず再会して恋を貫くつもりだ。