おさむくんのホームページ

2003/03/27

くもり、土佐の国道を延々と歩く

朝、５時半、生本旅館を出る。まだ暗い。

　６時半ごろ、コンビニの前に着く。コンビニから夏川りみの「涙そうそう」の歌が聞こえてくる。
　この歌は大好きなので立ち止まって終わりまで聞いていた。

　♪古いアルバムめくり、ありがとうってつぶやいた♪
　♪いーつもいーつも胸の中・・・・・・・♪

　　　【旅館前の通り】　　　　　　　　　　　　　【コンビニ】
　６時５０分ごろ、旧土佐街道の案内標識を見かける。
　昔の遍路さんはこちらを通ったのかなと思い、入っていこうか迷ったが不安なので国道を通る。
　１０分ほど歩いたころ、また旧土佐街道の案内標識を見かける。
　さっき旧土佐街道に入っていったらここへ出たのかな．．．

　　　【６時５０分ごろ】　　　　　　　　　　　【７時ごろ】
　７時半近く、土佐の海は朝日が光っていてとてもきれいだった。（写真は省く)
　８時４０分ごろ、甲浦の坂の道路わきで店を開いている夫婦がいて、ポンカンの接待を受けた。納札を出そうとしたらいらないと手を横に振った。
　旧道に入り、１０時に明徳寺（東洋大師）に到着、すこし休憩する。ここの狛犬は沖縄のシーサーに似ている。
　１０時半、旧道の野根橋を渡り、すぐにもとの国道に出る。伏越岬に出た。本によると、この伏越岬から入木までの約四里は淀ヶ磯で国道が出来るまでは大変な難所だったらしい。
　１１時５０分ごろ、法界上人堂に寄る。
　１２時２０分ごろ、御崎神社（地図には載っていないみたい)に寄る。ここの狛犬は完全にシーサーだった。
　午後一時過ぎ、食堂によりラーメンを食べる。
　１時半ごろ、野生のサルと出会う。少なくとも３匹は見た。

　　　【狛犬】　　　　　　　　　　【野生のサル】
　１時５０分、入木の佛海庵に寄る。ここまでが昔の遍路さんは難所だったとのこと。

　民宿ロッジ尾崎の前の道路の反対側を通り過ぎるときに民宿の人らしいばあさんがこちらの気がついて道まで出てきた。そのときにはかなり進んでいたので手を横に振って、違うと合図をした。たぶん、今日うちに泊まる遍路さんが気がつかずに通り過ぎてしまったのではないかと心配したのだろう。
　１６時、「民宿食堂とくます」に着く。
　宿泊客はひとりの遍路さんばかり６名。（自分も含む）
　洗濯機を借りながら、宿の女将さんに「ここに泊まった遍路さんは次はどこに泊まる人が多い？｣と聞いたところ、「何キロぐらい歩く？｣と聞かれたので「３０キロぐらい」と答える。それを目安に教えてもらったところへ電話をしてみる。
　２６番金剛頂寺の宿坊は満員で断られる。ふもとの「民宿うらしま」も一杯で断られる。しかたなしに２５番のそばの「太田旅館｣にする。
　後日、旧土佐街道に入った人と同じ旅館に泊まったが、その人の話しでは、旧土佐街道は海に入って行ってしまって道がなくなってしまったそうです。
　同行二人の本の地図にも載っていなくて、現地に遍路の案内が無い道は通れない可能性が大きいようです。